1961年の深瀬昌久の初個展「Kill the Pig」で発表された2つのシリーズ「豚を殺せ」と「臝」を収録した写真集。

「豚を殺せ」は、東京・芝浦の屠殺場で撮影されたもので、白黒写真とカラー写真の両方が含まれています。 もうひとつのシリーズ「臝」では、深瀬自身と当時のパートナーであった川上幸代を撮影したものです。 しかし、本書の中で一際異彩を放っているのが、『死んだ赤ん坊』の写真です。これはポジとネガの2枚のプリントで構成されるハイコントラストな作品で、2枚の白黒画像を反転させ、向かい合わせに展示されています。この死産児は、深瀬と幸代の第一子であり、他のすべてのイメージの参照点として明確に強調されています。深瀬は、このイメージを通して、生と死の残酷さと相互関係を、肯定的にも否定的にも強調しようとしているように見えます。

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the(M) éditions 2021年刊行 テキスト: 英語/日本語
サイズ: 325×245mm ハードカバー 84ページ
ISBN: 9791095424277