1970年代初頭、大学院に在籍していたヘンリー・ホーレンシュタインは、義理の兄が出場するニューイングランドのスピードウェイ・レースに参加するのが日課でした。彼のカメラの前で、ドライバーたちは、小さな町の栄光を夢見て、レース用にカスタマイズされたオンボロ車で猛スピードでコースを駆け回っていました。レースがビッグビジネスになる前、そして世界で最も急速に成長しているスポーツであるNASCARへと徐々に変化していった当時のモーターレースの世界の一端を、ホーレンシュタインの楽しげな映像は今私たちに見せてくれます。

「私はまだ大学院に在籍しており、被写体を探していました。カメラを持った歴史家になるための写真が必要でした。そして、いつか必ず消滅してしまうような古いスポーツほど良いものはないだろうと考え、私はまだ待っています。義兄のポールは、昔のストックカーのレースをしていました。ポールのいとこ、ディッキー・シモンズは地元のガルフステーションを経営しており、ポールが乗っていたジャンクカーを改造して、シーコンクスピードウェイ（マサチューセッツ州シーコンク）やトンプソンスピードウェイ（コネチカット州トンプソン）といった場所に行っていました。ポールとディッキーは、下層階級のとこ友達がいました。 」
ヘンリー・ホーレンシュタイン

「写真を見始めると、ほとんどの車に見覚えがあり、これらの車を維持するドライバーとそのチームのスキルに驚嘆するようになりました。彼らは天才に違いない......。もう一度写真に目を通すと、ストックカーレースの本にしては、車よりも人物の写真が多いことに気づきましたが、これはヘンリーと私の共通点です。カートークでは、車を口実に人々に話しかけ、彼らや彼らのストーリーを知ることができました。 」
レイ・マグリオッツィ

---

Stanley/Barker 2022刊行 テキスト: 英語
サイズ: 254mm×254mm ハードカバー 88ページ
ISBN: 9781913288471