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写真集「ふゆう」+小説「さなか」
森裕人 | Yuto Mori


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森裕人 Self-publishing

1995年1月17日、阪神・淡路大震災発生。 あの日から25年以上の月日が経った。

<阪神・淡路大震災で、まだ11歳だった長男を亡くしたご家族と、 彼と同級生である「僕」の25年間の関係を、事実を基に描いた小説と、 広告写真家である作者が、市や区といった単位ではなく、小学校の一校区(約半径1km)という、極めて狭いコミュニティを、幾日もかけて歩き回り、撮り集めた、記憶の断片とも言える写真で表現。

−戦争や様々な天災の経験をもとにした写真集などには「遺品」や変わり果てた街や人々の姿をおさめた、とても素晴らしい作品がたくさんあります。 しかし、今回の私の作品には「遺品」や被災当時の写真はほとんどありません。

彼の家は「全壊」で、跡かたもなかったので、「彼の遺品」はほぼ何も残っていません。当時のものという意味での「遺品」はほとんどないけれど、僕たち同級生にとっての「彼の遺品」は「変わってしまったけど変わらないこの街の風景」なのです。

あの時遊んだ公園。 おしゃべりしながら歩いた帰り道。 彼と過ごした時間を感じられる空気、匂い。 小学生当時の僕たちの記憶。

それらすべてが、彼と僕たちを心の中で引き合わせる 彼が僕たちに残せた「唯一の遺品」なのです。 何の変哲もない風景写真。 そこには、「撮ろうとしても絶対に撮れない」、言葉では言い表せない 何かが写っていると思います。− 森裕人
Self-publishing 2022年刊行 テキスト: 日本語
写真集(A4変形サイズ64P)+小説(A5サイズ72P)+2Lサイズプリント(ブックマット) 箱付き(270mm×200mm)
*プリントマット外寸:148mm×197mm 厚さ4mm(2mm+2mm)
*付属のプリントは写真集構成用に作ったサービスプリントで、オリジナルプリントではありません。
*写真集に入っている絵柄以外のプリントもあります。
*写真集とプリントの色味は異なっています。予めご了承下さい。
*付属プリントの絵柄を選んで頂く事は出来ません。予めご了承下さい。
  • 5,000円(税込)