写真家・コムラマイによる第二作目となる写真集。

2019年刊行の初写真集『come closer』において見られた、あらゆる皮膚 / 表皮の接写を中心とした構成は、 これまで続けてきたヌードやポートレート撮影の経験から発想された「だれも傷つけない写真」を目標の一つとし た表現でした。撮影から発表までのすべての段階において、被写体への無意識的な暴力を徹底して避けようとする コムラの態度は、“近くに寄って” と名付けられたそのタイトルにおいて表明されることとなります。

写真家の態度は前作からそのままに、第二作目となる本写真集でコムラは「カラダを撮る」という行為 自体の解体を作品内にて試みはじめています。人だけでない、あらゆる動物や植物̶̶生命力に満ち満ちた全ての カラダに対して、写真家の眼は、心身はどのような関係を結ぶことが可能なのか。「カラダを撮る」とはどういう ことか。コムラの新たな挑戦を収めた注目の一冊となっています。

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Self published 2021年刊行
サイズ: 縦198mm×横148mm 128ページ
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