2011年にSteidl社からWilliam Egglestonの『Chromes』が出版されたのを皮切りに、『Los Alamos Revisited』（2012年）や『The Democratic Forest』（2015年）など、様々な書籍でこの類まれなアーティストの多作な作品全体を検証してきました。これらの写真は、『Chromes』シリーズや、1976年にニューヨーク近代美術館で開催されたジョン・サルコウスキーによるエグルストン作品の展覧会とそれに伴う書籍『William Eggleston's Guide』のベースとなったものです。しかし、『The Outlands』に収録されている写真は、いくつかの別バージョンを除いて、いずれも既刊ではありません。

この作品は、エグルストンが有名な三輪車を撮影したメンフィス郊外の同じ通りの、ほぼ正確な地点から出発し、彼が育った古いミシシッピ州の裏道を通っています。そこから見えてくるのは、記録された形から半遊離している純粋な色使いです。当時のエグルストンは、すでに失われつつある世界を撮影していました。今日、彼のカラー作品の最後の作品は、自分の視覚的言語の範囲を発見した偉大なアメリカ人芸術家の姿と、移行期のディープサウスの忘れがたい記録を提供しています。

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Steidl 2021年刊行 テキスト: 英語
サイズ: 縦320×横315mm ハードカバー 652ページ